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貴金属の本物と偽物の見分け方 金編

金はその希少性や優れた特性から人々に重宝されていますが、世の中には偽物を使ってだまそうとする人もいます。また、その偽物の精度も高くなっており見極めることが難しくなっています。

今回はそんな偽物の金を判別できる方法についてご紹介しようと思います。

本物の金の特徴

まず本物の金の定義は何でしょうか。

結論から言ってしまうと、K10(カラット)以上が一般的に「金」として認められます。カラットとは金の純度について表す単位であり、数字が大きいほどその純度は高いものになります。日本ではこのような表記が一般的で24分率といいます。

K10というと全体の10%が金で構成されているのかと誤解してしまうかもしれませんが、24分率とは24を約100%という基準として表すため、実際には約40%が金で構成されている金属のことを指します。

◆カラット(K)の一例◆

24カラット(K24): 純度99.9%の純金ーこれが最高純度の金です
18カラット(K18): 純度75%(金75% + 他の金属25%)
14カラット(K14): 純度58.5%(金58.5% + 他の金属41.5%)
10カラット(K10): 純度41.7%(金41.7% + 他の金属58.3%)ー最低限「金」として認められる純度

24Kのものを「純金」、それ以下のものは「合金」と呼ばれます。それらの特徴についても解説していきます。

・純金

純金とは金の含有率が99.99%以上の金属のことを指します。

純金は非常に柔らかく他の金属に比べて変形しやすいです。そのため、純金で作られたジュエリーは日常的な使用に適しておらず傷つきやすいです。

また酸化や腐食に対して強い耐性を持つため、長期間にわたって高い品質を保つことができます。

・合金

合金とは複数の金属を混ぜ合わせて作られる材料のことを指します。そこに金が使用されている場合も「本物の金」に該当します。

純金、銅、銀、パラジウムなどからなるピンクゴールドや、純金にパラジウムや銀、もしくはニッケルや亜鉛、銅からなるホワイトゴールドなどを合金といいます。

純金とは違い耐久性が高いので、ジュエリーに使われるものとしてはこちらが一般的です。

偽物の金とは

偽物と言われても具体的にどのようなものを指すのか想像できない方もいらっしゃると思いますので、偽物の金の特徴について触れていきます。

①純度の偽装

多くの金製品には純度を示す表記がありますが、こちらを偽装したものもあります。日本ではそのような粗悪品は稀ですが、実際には「K10」のものを「K14」と偽装されるケースがあります。

②金メッキ製品

金メッキの製品の刻印を「純金」の表記に偽装するケースです。金メッキの製品には「K18GP」という金メッキであることを示す刻印がされています。そんな金メッキの製品から「GP」の表記を省略し、金であると偽られている製品が市場に出回ることもあります。

また、金属の表面だけを金でコーティングし、純金であると偽装するような高度な偽物も存在します。

こちらは見た目だけでは本物と遜色ないため、素人が見抜くのは困難です。

③部分的に金以外の金属が使用されている

金製品のジュエリーによく見られる偽物です。

複数のパーツをそれぞれ違う金属で作られた製品には、大抵の場合はそれぞれのパーツに該当する金種を刻印があるため、部分的に金以外の金属が使われている製品に刻印が省略されている場合は偽物に該当します。

本物の金の調べ方

本題である本物の金の調べ方について触れていきます。実践しやすくわかりやすいものを「~簡単なもの~」、「~難しいもの~」として分類しております。

~簡単なもの~

磁石を当てる

金は磁石にはくっつきません。そのため、磁石がくっつくならその製品は十中八九偽物であるといえるでしょう。ただし金以外の金属がすべて磁石にくっつくわけではないので、くっつかなかったからと言って金であると断定することはできません。そのため、正確には「偽物を調べる方法」といったほうがしっくりきますね。

しかし非常に手軽に行える方法ですので、気になったらまずは実践してみてはいかがでしょうか。

刻印を確認する

金製品にはほとんどの場合刻印があるためそちらを確認しましょう。ただし刻印することは義務ではないため、刻印がないからと言って偽物とは限らないのが難しいところですが、刻印の印字が金であることの証明にもなるため、刻印がないものは購入しないのが吉でしょう。

上記の通り純金であれば「K24」、合金であれば「K18」「K14」、また金メッキ製品や色身を変えた金製品ならそれを示すアルファベットも一緒に刻印されます。

また、海外では1000分率という表記方法で、「750」が「K18」といった意味になります。詳しい解説は省きますが、海外製の製品の場合上記のような1000分率で表記されているケースもあります。

このように、金製品のほとんどには金種や純度を示す表記があるため、自分の購入したものと、刻印の表記が一致するか確認してみましょう。

金の剥離を確認する

金メッキ製品であった場合、金の層が非常に薄いため、時間が経つことで摩耗しメッキが剥がれてしまっているケースも少なくないです。ですので、購入してから時間が経っている製品が金メッキであった場合、容易に確認できるでしょう。

感触を確認する

触れた感触で判断できるケースもあり、純度の高い金ほど熱伝導が高いため触った瞬間は冷たく、手の熱がすぐに伝わるため、触れたのちに暖かくなります。偽物の場合は熱伝導が低いため、触れてもすぐに暖かくなることはなくしばらく冷たいままです。比較用に鉄製の製品があればわかりやすいかと思います。

確実な方法とは言えませんが、実践しやすく簡単な方法といえるでしょう。

~難しいもの~

試金石を使用する

試金石とは金の純度を調べる際に使用される黒色の石で、滑らかな表面をもち、金属にこすりつけた際に金属の痕跡がつくようになっています。(メッキ製品であれば、こすりつけた際に中身を確認できるためすぐに判断できます。)金自体は非常にやわらかい金属ですので、熟練者であれば擦りつけた際の硬さで判断できる場合もあります。

さらにこの金属の痕跡に硝酸をかける方法もあります。金は硝酸には反応しませんが、鉄等の金属は賞賛に対して、溶ける、変色するといった反応を見せるため、偽物であると判別できます。

色味を確認する

金の色味は純度によって異なります。純度が高いものはオレンジ味のある山吹色ですが、純度が下がるにつれてオレンジ味が減り黄色に近い色になっていきます。

そのため、純度が高いものでオレンジ味の弱いものがあったら偽物である可能性があります。

比重を調べる

金の比重は非常に重いため、金属の比重を調べることで偽物かどうか判断できる場合があります。例として、K18の比重は15~16、それに対して鉄の比重は約7.8であり、金の比重の高さがわかります。

具体的な比重の測定方法は以下の通りです。

1.乾燥重量を測定
測定する金属(例えば金の指輪)を精密なはかりで計量し、その重量を記録します。(この重量を W1 とします)

2.水中重量を測定
細い糸やワイヤーを使って、金属を水中に完全に浸します。金属が容器の底や側面に触れないように注意します。
金属が完全に水没した状態で、再度はかりに乗せて重量を測定します。(この重量を W2 とします)

3.比重を計算
比重は以下の式を用いて計算します。

比重=W1/W2

まとめ

金の判別方法は様々ですが、どれも確実性に欠けていたり専門的な知識がなければ断定することができない場合もあります。

ですので、確実に本物かどうか確認したいのであればプロの目に判断してもらうのが早いでしょう。当店では査定のみのご相談も承っているので、ぜひお気軽にお持ち込みください。

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