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質屋について Part2 ~質屋と金融機関の違い~

前回の記事でも触れましたが、質屋について詳しく知らない方は少なくないかと思います。

「金融機関と何が違うんだろう?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。現代でも再注目され始めている質屋について、知識を深めておくことで日々の生活がより豊かになるかもしれませんよ!

ということで、本記事では金融機関と質屋のそれぞれの特徴や違いについて解説しようと思います!

質屋の特徴⇒モノ

担保物品の必要性

質屋でお金を借りる際には、担保となる物品(例えば、宝石や時計、ブランド品など)が必要です。

あくまでも担保としてですので、期日通りに返済することで取り戻すこともできますし、返済できなくても担保物品を手放すことにはなってしまいますが、クレジットスコアや信用履歴に影響しないといったメリットもあります。

また、高級品の金庫として活用するといったこともできます。高級品を自宅に置いておくことに不安を感じるといった方もいらっしゃるかと思います。その際に、担保物品として預けることで金庫としてご利用いただくこともできます。

即日融資

担保物品を持参すれば、その場で査定が行われ、即日で融資を受けることができます。

ただし借入金額が大きくなるほど、現金の用意に時間がかかり、即日融資ができなくなる場合がございます。

即日中に現金が必要な場合は、借入希望額は少額にしておきましょう!

信用審査なし

質屋は信用情報を基にした審査を行わないため、信用度に関係なく借り入れが可能です。

担保として物品を提供することで、お店側の貸付リスクは実質なくなるため、無職でお金がない方も、過去に金融事故をおこしている方や質流れ(売却)も経験されている方でも問題なくご利用いただけます。

借入金額の制限

借り入れできる金額は担保物品の評価額によって決まります。そのため、高価な物品を持っている場合には大きな金額を借りられますが、そうでない場合は限られた金額しか借りられません。

質屋とは、返済がされなくなっても担保物品を売却することで、貸し出してしまった分の不利益を補填する保険があるため、上記でも触れた通り「お店側の貸出リスクが無くなる」という仕組みで成り立っております。そのため、担保物品の価値以上の融資はできないのです。

利息と期限

質屋の利息は金融機関よりも高めに設定されていることが多く、返済期限も比較的短期間です。期限内に返済できない場合は、担保物品が質流れ(売却)されます。

利息が高く、返済期間が短期間になってしまう要因の一つとして、担保物品の「適切に管理するための保管料」がございます。

着物の保管であれば、「たとう紙」と呼ばれる紙に包むことで、中の湿度を調整しカビやシミの発生を防ぎます。ピアスはポスト(棒)が折れてしまわないよう特注の厚紙箱にて保管します。

一例ですが、上記のように担保物品の保管に要する手間と費用があるため、利息が高く、返済期間は短期間になってしまうのです。

金融機関の特徴⇒人

多様な借入方法

無担保ローン、カードローン、住宅ローンなど、多様な借入方法があります。目的に応じて選択することができます。

状況に応じて借入方法から適したものを選択できるのは、金融機関のメリットだといえます。しかしいかなる場合でも必ず返済しなければならないので、担保物品さえあれば気軽に利用できることは金融機関にはない質屋のメリットですね。

金利の低さ

金融機関の利息は質屋に比べて低めに設定されていることが多く、信用力のある方は一般よりさらに金利が安くなることもございます。

上記でも触れましたが、質屋の金利が高くなるのは担保物品の管理に手間を要するため。その代わりに返済の義務がないなど気軽に利用できることが質屋の良さです。そのため長期的に融資を受けたい場合には金融機関が向いていると言えます。

高額の借り入れが可能

信用度が高い場合には、大きな金額の借り入れも可能です。また、担保を提供することで、さらに高額な借り入れが可能になる場合もあります。

信用審査の必要性

銀行や消費者金融などの金融機関でお金を借りる場合、信用審査が行われます。この審査に通過することで借り入れが可能となります。

そのため過去に金融事故を起こしていたり信用に傷がついてしまった方などは借入できない場合がございます。

どちらを選ぶべきか?

質屋と金融機関の比較表

項目質屋金融機関
担保の必要性必要不要(無担保ローンの場合)
信用審査不要必要
即日融資可能不可能な場合が多い
金利高め低め
借入金額の制限担保物品の評価額に依存信用度と収入に依存
返済期限短期長期も可能
  • 即日で現金が必要な場合 ⇒ 担保物品があれば質屋が適しています。
  • 信用度が低い場合 ⇒ 質屋が信用審査を行わないため、利用しやすいです。
  • 長期的な資金調達が必要な場合 ⇒ 金利が低く、返済期間が長い金融機関のローンが適しています。
  • 高額な借り入れが必要な場合 ⇒ 信用度が高ければ金融機関が適しています。

金融機関にも質屋にもそれぞれのメリットデメリットがございます。そのため「どちらが良い」ではなく、場合によって賢く使い分けることが大切です!

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