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貴金属ってなに?
聞きなじみのある単語ではあるものの、明確にどんなものが該当するのかご存じない方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんな貴金属の定義や、それぞれの貴金属が持つ特徴について解説します。
貴金属とは
では、まず貴金属とはどのようなもののことを指すのかご説明していきます。
貴金属の定義
貴金属とは宝石や装飾品などの宝飾品に使用されていることが多く、一般的に「高価で希少な金属」であることは認知されていると思います。
しかしこれだけでは不十分で、上記に加えて「化学的に安定しており、酸化や腐食に強い金属」の特徴を併せ持ちます。
つまり、錆びや変質を起こしにくいものを貴金属と呼びます。そのため、錆に弱く希少性の低い鉄のような金属は貴金属には含まれません。
貴金属の種類や用途
実際に貴金属に分類される金属はそれぞれどのような特徴を持っており、どのような分野で利用されるのでしょうか。それについて、いくつかピックアップしてご紹介します。
金
貴金属のなかでも代表的な金は、美しい黄金色の光沢が特徴的で、古代から人々の文化に深くかかわってきました。その美しい黄金の輝きは太陽の光を象徴とされ、金の使用は王族や宗教的儀式での重要な要素であり、その歴史的背景が現代でも金の魅力を高めています。
また、純金の状態だと非常に柔らかく、他の金属を加えて加工されるのが一般的です。加えられる金属の種類や量によって、色みを調節することが可能で、イエローゴールドやピンクゴールドなどが挙げられます。(この加えられる金属のことを割り金といいます。)
しかし、その柔らかさも加工の社須佐という観点では非常に優秀で、金箔や金線など多様な形に変形できるため、芸術や工芸品だけでなく産業用途でも多く活用されています。
銀
銀の持つ最大の特徴は光の反射が全金属中最大で、非常に美しい白い光沢を持っています。そのため、古くからジュエリーや装飾品、食器などに多く利用されていますが、比較的安価であるため銀製品は広く人気があります。
また、貴金属の中では科学的な安定性が低く、比較的化学反応を起こしやすい金属でもあります。空気中の硫黄化合物と反応して、硫化銀を生成し表面が黒く変色することがありますが、研磨するほか、専用のクリーナーを使用することで、簡単に取り除くことができます。
この変色する特性を利用して「いぶし加工」といったデザインの一つとして取り入れられることもあります。
プラチナ
金、銀以外の貴金属はすべて白金族と呼ばれプラチナもこれに該当します。
ジュエリー素材としての人気が高いプラチナですが、金以上の希少性を誇っており、金は年間3,000トン前後の産出量に対し、プラチナは年間200トン前後の産出量と、金と比較すると、約1/15程度と少ないです。それほどに希少な金属であるため、高級感やその希少性もプラチナの魅力の一つです。
また、金以上に柔らかく、融点が高いため溶けづらいという特徴を持っており、加工には高い技術力が必要とされているため、これもプラチナの価値を高めている要因の一つでしょう。
パラジウム
上記の3つと比較するとあまり馴染みはありませんが、近年注目度が高まっており、金やプラチナを上回る価格で取引されることも多く、非常に高価な金属です。
プラチナのような輝きを持っていますが、プラチナ以上の硬度を持っており、金やプラチナの高度を補強するために割り金として使用されることもありジュエリー素材として重宝されています。
また、体積の935倍もの水素を吸着できる特徴をもっており、水素を検知するセンサーとしても利用されています。
水素化社会の実現のために水素を活用する動きが世界的に活発になっていますが、爆発しやすい性質を持つ水素を安全に利用するために、水素の漏洩を検知するシステムが必要です。そこで、水素を吸収するという特性を利用して、水素センサーの材料としてパラジウムが利用されています。
さいごに
ここまで貴金属の定義やそれぞれの持つ特徴についてご紹介しました。
貴金属は、その希少性と化学的安定性、特殊な物理特性を生かして、さまざまな分野で広く利用されています。ジュエリーや投資だけでなく、自動車、電子機器、医療、化学などの産業用途でも重要な役割を果たしており、それぞれの貴金属の特徴と用途の違いが、各産業での選択と使用に影響を与えています。
そんなさまざまな分野で利用されている貴金属だからこそ、素材そのものに大きな価値があります。そのため、たとえ製品として壊れていても一定の査定価格がつくため、使わなくなった貴金属があるなら買取に出すことを推奨します。
ハイブランドでは査定のみのご相談も承っているので、査定額の気になるアイテムがあるといった場合は、ぜひお気軽にお持ち込みください。