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ブラックリストって何?登録される原因やその影響など解説
「ブラックリスト」とは、信用情報機関が管理する信用情報の中で、返済を滞納したり債務整理をすることで事故情報として登録されてしまう場合があります。多くの人が「ブラックリストに載るとクレジットカードが使えなくなる」「ローンが組めなくなる」といった印象を持っているかもしれません。しかし、実際には「ブラックリスト」という名称のリストが存在するわけではなく、あくまで信用情報に「異動情報」や「延滞情報」などが記載されている状態を指します。
ここでは、ブラックリストに載る原因や登録されるとどうなるのか、その確認方法、そして質屋の利用について解説します。
ブラックリストに載る原因
ブラックリストに載る原因はいくつかありますが、主に以下のようなケースがあります。
1. 支払いの延滞
クレジットカードの利用代金やローンの返済が3ヶ月以上滞った場合、信用情報機関に金融事故としてその情報が記載されることになります。この「延滞情報」が登録されることで、事実上ブラックリスト入りと見なされます。
2. 債務整理
自己破産、個人再生、任意整理といった債務整理を行った場合、これも信用情報機関に登録されます。これにより、信用力が低下し、一般的には「ブラックリストに載る」という状態になります。
3. カードやローンの強制解約
クレジットカードやローンの契約が強制的に解約された場合、これも信用情報に記載されます。
強制解約される原因は主に以下の3つが挙げられます。
・支払いの遅延や長期滞納
・申込時に虚偽の申告をした
・規約違反の行為をした
いかなる原因でも、強制解約は信用情報に大きな傷がつくことになります。
ブラックリストの登録期間
一度ブラックリストに載ると、その情報は一定期間、信用情報機関に保持されますが、永遠に記録が残り続けるわけではありません。具体的な期間は以下の通りです。
1. 延滞情報
延滞情報は、延滞が解消された後も、5年間は信用情報機関に保持されます。そのため、支払いが完了してすぐにブラックリストから外れるわけではなく、一定期間影響が続きます。
2. 債務整理
行った債務整理の種類によって期間は異なります。
- 任意整理:借金の完済後、約5年
- 個人再生:関西、解約から5~7年
- 自己破産:免責許可決定の確定日から約7年
必ずしもこの通りではありませんが、「5年」という期間が一定の目安となります。
3. 強制解約
クレジットカードやローンの強制解約情報も、5年間保持されます。この期間が経過すると、信用情報機関から削除され、再び金融機関と取引が可能になります。
ブラックリストの確認方法
自分がブラックリストに載っているかを確認する方法は、信用情報機関に開示請求を行うことです。日本には、主に3つの信用情報機関があり、各機関に対して開示請求を行うことで、自分の信用情報を確認できます。
1. CIC(株式会社シー・アイ・シー)
主にクレジットカードの信用情報を管理しています。ウェブサイトや郵送、窓口での開示請求が可能です。
2. JICC(日本信用情報機構)
消費者金融やクレジット会社の情報を取り扱っています。インターネットや郵送での開示請求ができます。
3. KSC(全国銀行個人信用情報センター)
銀行や信用金庫、住宅ローンの信用情報を管理しています。こちらも郵送や窓口で開示請求が可能です。
開示請求には手数料がかかりますが、自分の信用情報を確認して、ブラックリストに載っているかどうかを確認することができます。
ブラックリストに載るとどうなる?
ブラックリストに載ると、様々な金融取引が制限されることになります。具体的な影響について見ていきましょう。
1. クレジットカードの審査に通らない
ブラックリストに載ると、新たにクレジットカードを作るのが非常に難しくなります。カード会社は信用情報を基に審査を行うため、信用力が低い状態では審査に通りません。
2. ローンが組めない
住宅ローンや自動車ローン、キャッシングローンなど、各種ローンも同様に審査に通りにくくなります。特に長期のローンや高額なローンは、ブラックリストに載っている状態ではほぼ不可能です。
3. 分割払いができなくなる
家電製品や高額な商品を分割払いで購入する際も、信用情報がチェックされます。ブラックリストに載っている場合、分割払いができないことが多いです。
ブラックリスト入りしても質屋は利用できる!
ブラックリストに載っていても、金融取引全てが制限されるわけではありません。質屋は、信用情報に基づく取引ではなく、質草(担保)を預けることで融資を受けることができるため、信用情報に問題があっても利用可能です。
1. 質屋の仕組み
質屋は、担保として預けた品物の価値に応じて融資を行います。借入れを返済しない場合でも、預けた品物が質流れ(担保品の売却)となるだけで、個人の信用情報には影響を与えません。そのため、ブラックリストに載っている場合でも、安心して質屋を利用することができます。
2. 質屋利用のメリット
・信用情報の影響を受けない:信用情報を必要としないため、ブラックリストに載っていても利用可能。
・即日融資が可能:担保品の査定次第で、すぐに現金が手に入る。
・返済期限の延長が可能:質入れ期限を過ぎても、利息を支払えば延長ができる。
まとめ
ブラックリストに載ってしまう影響は大きく、クレジットカードやローンの審査に通らなくなるというデメリットが生じます。しかし、信用情報が悪化していても、質屋は利用可能です。信用情報に左右されない質屋は、急な資金調達にも応えられる有力な手段として活用できるでしょう。
もし自分がブラックリストに載っているか不安な場合は、信用情報機関に開示請求を行い、状況を確認しましょう。そして、必要に応じて質屋を利用して、手軽に資金を調達することが可能です。
実際にブラックリストに載ってしまって金融機関を利用できない方は、質屋をご利用してみてはいかがでしょうか。